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アパート・マンションの消防点検にかかる費用って?

アパート・マンション 消防点検

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お悩みタマスケ
お悩みタマスケ
小さいアパートを一棟もってるんだけど、消防点検を業者に依頼する場合の費用って幾らかかるの‥?
アパート・マンション等の共同住宅の消防点検費用は、その規模や設置されている消防用設備等によって異なりますね。
管理人
不安タマスケ
不安タマスケ
えぇ‥せめて大体の値段とかだけでも教えて下さいよ。
でしたら、例を挙げて(5)項ロ 共同住宅の消防点検費用について解説していきましょう。
管理人

 

アパート・マンションの消防点検にかかる費用って?

◎ 誰が費用を支払うの?

消防点検の実施義務は消防法 第17条の3の3にて建物の “関係者” にあるとされていますが、費用を負担するのは管理権原者であることが一般的です。

管理権原者とは‥主に建物の所有者(オーナー)や管理組合が該当します。消防法上では「管理権原者」について「防火対象物又はその部分における火気の使用又は取扱いその他法令に定める防火の管理に関する事項について、法律・契約又は慣習上当然行うべき者」と位置付けられています。

参考管理権原者とは誰を指すの?

消防点検 費用 金額

タマスケ博士
タマスケ博士
例えばアパートなら大家さん、マンションならマンション管理組合が消防点検の実費を支払う責任者に該当してくるんじゃ。
ちなみに費用は建物オーナー側だけど、防火管理者が選任されている建物については消防点検の実施などの仕事については防火管理者に委任されてますね。
管理人

 

◎ 消防点検にかかる費用の例

消防点検にかかる費用は前ブログ “消防点検の料金を積算する方法3つ” でも述べている通り、建物にある消防用設備等の “種類” や各消防用設備等の “設置個数” で上下しますので一概には言えないものです。

参考
消防点検の料金を積算する方法3つ
消防点検の料金を積算する方法3つ

続きを見る

それを踏まえた上で、消防点検にかかる費用の大まかな例を記載します。

2階建てアパートの場合

消防点検 アパート

消火器のみ¥15,000円~
誘導灯あり¥20,000円~
自火報あり¥40,000円~
点検タマスケ
ちなみに消火器2本のみ‥みたいなアパートの消防点検って、オーナー様側で外観点検して5年経過時に消火器を交換すれば自分で問題なく行えますけどね。
消火器点検アプリってのがありますし、そもそも非特定防火対象物(不特定多数の人の出入りが無い建物)については延べ面積1,000㎡未満だと消防設備士でなくても法令上は点検可能なのでプロの出る幕では無かったりする現場もあります。
管理人

 

5階建てマンションの場合

マンション 消防点検

延べ面積1,000㎡未満¥50,000円~¥100,000円ほど
延べ面積1,000㎡以上¥50,000円~
大阪のオバタマ
大阪のオバタマ
何やアンタこの価格表、延べ面積1,000㎡未満でも以上でも¥50,000円~て大差ないやんか。
いや同じ5階建でも上に長い建物 or 横にだだっ広い建物かで、ごっつい手間変わってくるから一概に言えへんのですよ。
管理人

 

例えば、消防法施行令第29条の規定により、令別表第一に掲げられる建築物で 階数が5以上で延べ面積が6,000㎡」や 「階数が7階以上」といった建築物には消防隊の方が消防ポンプ車の水が届かない高層階でも消火活動を行う為、地上から消火用水を上階へ届ける連結送水管なる設備が設けられています。

 

連結送水管の耐圧試験

連結送水管は地上の送水口から加圧送水した際に、配管が水圧に耐えられるかどうかを確認する “耐圧試験” を配管を設置した日から10年を経過した日以降に行うこととされています。

連結送水管 仕組み

配管の耐圧性能(配管を設置した日から10年を経過した日以降に点検を行う場合に限る。ただし、配管の耐圧性能に関する点検を行ってから3年を経過していない場合及び屋内消火栓設備と当該配管を共用している部分を除く。)

参考第20 連結送水管 点検要領

タマスケ団員
タマスケ団員
5階建てのマンションで延べ面積6,000㎡を超えている場合、連結送水管の耐圧試験を行う時の消防点検に要する費用は増加してしまいますな。
ちなみに弊社の場合、自社で耐圧試験で使う機材を持っているので連結送水管一系統で¥40,000円程度を消防点検の費用に+αすれば耐圧試験を実施することが可能です。
管理人

 

◎ 消防点検の実施と報告の周期

消防点検は、その “実施” の周期と所轄消防署への “報告” の周期に関するルールが異なるので注意が必要です。

 

消防点検の実施周期

消防点検 日時

消防点検の “実施” 周期は以下の通りです(消防法施行規則 第31条の6〔消防用設備等又は特殊消防用設備等の点検及び報告〕)。

  • 機器点検☞半年に一回
  • 総合点検☞一年に一回
画家タマスケ
画家タマスケ
総合点検ってのは “機器点検 + α ” で見るところがある‥って感じです。

参考機器点検と総合点検の違い

 

所轄消防署への点検結果報告周期

所轄消防署 消防点検 報告

消防点検の “報告” 周期は以下の通りです(消防法施行規則 第31条の6〔消防用設備等又は特殊消防用設備等の点検及び報告〕)。

  • 特定防火対象物(不特定多数の人が出入りする物)‥一年に一回
  • 非特定防火対象物(特定防火対象物以外の建物)‥三年に一回
消防署予防課のタマスケ
予防タマスケ
アパート・マンションは単一の用途だと令別表第1上で(5)項ロ 共同住宅である為、非特定防火対象物に該当するので三年に一回の報告になります。
ただし、例えば1階部分に特定防火対象物である(3)項ロ 飲食店や(6)項ハ デイサービス等が入っているアパート・マンションだと(16)項イ 複合用途防火対象物となり特定防火対象物に該当する為、報告時期が一年に一回だったりします。
管理人

 

よって、消防点検の費用については年2回の実施分を予算として見ておく必要があります。

火消しタマスケ
火消しタマスケ
よって、消防法にて実施・報告義務が規定されている消防点検には、バカにならない費用がかかってくることになります。
しかし、火災発生時に大切な人の命が救われるために極めて重要な役目を果たしますし、それを実施する責任が建物の関係者にありますから適切に行って頂ければと思います。
管理人

 

◎ まとめ

  • アパート・マンションの消防点検実施義務は消防法 第17条の3の3にて建物の “関係者” にあるとされていますが、費用を負担するのは管理権原者であることが一般的であった。
  • 消防点検にかかる費用は、建物にある消防用設備等の “種類” や各消防用設備等の “設置個数” で上下するので一概には言えなかった。
  • 消防点検は、その “実施” の周期と所轄消防署への “報告” の周期に関するルールが異なるので注意が必要であった。
  • この記事を書いた人

アオキ シュンスケ

【経歴】鈴鹿高専材料工学科 ⇒ 静岡大学工学部(3年次編入学) ⇒ 院 ⇒ 鈴与㈱ ⇒ 青木防災㈱【保有資格】消防設備士全類・第二種電気工事士・工事担任者(AI・DD総合種)・第三種電気主任技術者【主な活動】月刊誌「電気と工事(オーム社)」コラム執筆・ブログ(月間25万PV)・Twitter企業アカウント(フォロワー数3.2万人)の運営

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