消防設備士 資格試験

【過去問】消防設備士 特類【火災及び防火】

特類 過去問 消防設備士

https://aokibosai.jp

お悩みタマスケ
お悩みタマスケ
消防設備士の “特類” に出題される「火災及び防火」パートは、一体どうやって勉強すればいいの!?
特類は「火災及び防火」パートが断トツで厄介でして、問題集や過去問をやり込むしか合格する為の勉強方法が無い気がします。
管理人
ドタマミンゴ
ドタマミンゴ
ハァ!?何やその中身の無いコメントは‥助けろやテメェこの腐れ下僕(ピィーーッ!!)
まぁ落ち着いて下さいよ、管理人が受験した際の過去問が丁寧に残されているので順番に解説していきますから。
管理人

 

また、以下のコメントを頂きましたので本記事の執筆に至りました。

お世話になります。

伊藤文雄

特類は、参考となる資料がほとんど無いため、過去問のご提供は、受験する人にとって、勉強のより所になります。

価格は、多少高くなっても、受験される方は、購入されるのではないでしょうか。ご提供よろしくお願い致します。

特類は受験される方が非常に少ないのでコンテンツを作っても反響が乏しいですが、他にも同様のお声を頂いておりますので着手してみます。

 

特類の「火災及び防火」パートに出る問題は、大まかに以下の通りです。

  • 火災や燃焼の定義・性質について
  • 建築基準法関係(消防が絡む部分)
  • 防火に関する知識(設備を含む)

 

よって、これまでの消防設備士試験とは毛色が大きく異なります。

慣れる為にも過去問の傾向を把握した上で、元の法令も読んでおくべきでしょう。

では消防関係法令構造・機能のパート引き続き、管理人が大阪会場で受験した計2回の特類に出題された問題を元に、過去問の傾向を解説していきます。

 

【過去問】消防設備士 特類【火災及び防火】

①着火

着火に関する定義として正しいものはどれか

  1. 加熱した容器に油を一滴落とし、油が蒸発し空気と混合した際に炎を生ずることを着火という。
  2. 油の温度を上げていき、小さい炎を近づけた際に炎を生じることを着火という。
  3. 燃焼が継続するのに必要な最低の液温のことを、着火点という。
  4. 空気中に点火源がなくても自ら発火する最低温度の事を、着火点という。

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正解 1

【解説】

  • 油の温度を上げていき、小さい炎を近づけた際に炎を生じることを引火という。
  • 燃焼が継続するのに必要な最低の液温のことを、燃焼点という。
  • 空気中に点火源がなくても自ら発火する最低温度の事を、発火点という。

参考法化学鑑定研究所燃焼の化学

制服タマスケ
制服タマスケ
引火とか発火はわかっていたのですが…、着火の定義は知りませんでした。
さっそく、特類の印象的な問題ですね。
管理人

 

②ろうそくの燃焼に際する挙動

ろうそくの反応体について、正しいものはどれか

  1. 炎の頂上部で、すすが出ている箇所。
  2. 炎の中央部で、橙色の箇所。
  3. 炎下部の、青色の箇所
  4. 炎とろうそくの間の箇所。

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正解 4

【解説】

まず “反応体” の定義については、以下の通りです。

1種または2種以上の物質がそれ自身かあるい相互間で原子の組換えを行い、もとと異なる物質を生成する変化で、化学変化と同じ意味で使われることが多いが、特に変化の過程を化学反応という。

反応し合う物質を反応体(反応物)、反応によって生じる物質を生成体(生成物)という。

ここで、熱で気化したろうそくのろう(ワックス)と、空気中の酸素との反応体は以下の箇所です。

炎とろうそくの間の箇所。

ろうそく 特類

また、化学反応の定義より、炎の部分は既にろうと酸素が燃焼反応をおこしているため、生成体に分類されます。

参考燃焼工学の基礎知識コトバンク(反応体)

 

③二層ゾーンモデル

二層ゾーンモデルに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか

  1. 二層ゾーンモデルは、建築火災時の避難安全設計に用いられる煙性状予測手法の一つである。
  2. 建物内での火災発生時に、煙流動を部屋の中の低温層である上層部と、高温層である下層部の二層に分ける二層ゾーンモデルにより、視界をさえぎったり、そこに含まれる有毒ガスによって被害を受けたり、避難活動上の危険要因となる煙流動を精度よく説明できる。
  3. 現在の避難安全設計では、スプリンクラー設備の効果を考慮しないのが一般的である。
  4. 火災によりスプリンクラー設備が作動した場合、散水された水滴群により火源燃焼は抑制されるが、散水による煙層(上層部)から空気層(下部層)への連行気流(下層貫入)により、区画内の静穏状態が乱され火災プルーム流量が増加し、上部層下端高さが降下する危険性がある。

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正解 2

【解説】

二層ゾーンモデルにおける層の定義については、以下の通りです。

建物内での火災発生時に、煙流動を部屋の中の高温層である上層部と、低温層である下層部の二層に分ける二層ゾーンモデルにより、視界をさえぎったり、そこに含まれる有毒ガスによって被害を受けたり、避難活動上の危険要因となる煙流動を精度よく説明できる。

参考二層ゾーンの概念に基づく散水時の煙性状に関する数値解析

理論武装タマスケ
武装タマスケ
やたらクッソ長い選択肢あるけど、シンプルに『温度が高い煙は上へ昇って、温度が低い空気は下へ‥』ってのさえ分かっとれば正答できる問題やんか。
コレ豆知識ってか試験のテクやけど、誤りを探せ的な問題やと「長すぎたり、ムズすぎたり‥」ってな選択肢は正しいこと多くて、他に誤りがある傾向にあるよ。
管理人

 

④有毒ガスついて

燃焼により発生する有毒ガスについて、誤っているものは次のうちどれか

  1. アクロレインはガソリン及びタバコの不完全燃焼により発生し、毒性が強く反応性に富む無色から黄色の液体である。
  2. シアン化水素はアクリルやポリウレタンなど窒素を含む材料から発生し、その無色で特異臭の不燃性ガスは呼吸困難を起こさせる。
  3. 一酸化炭素は不完全燃焼によって発生し、酸素の約250倍も赤血球中のヘモグロビンと結合しやすく中毒症状を引き起こす。
  4. 窒素酸化物は主に石炭などが燃焼した場合に、空気中の窒素と酸素が反応して発生する。

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正解 4

【解説】

窒素酸化物が生成する機構は2種類あります。

①高温・高圧で燃焼することで本来反応しにくい空気中の窒素と酸素が反応して窒素酸化物になる場合(サーマルNOx)

②石炭などが燃焼した場合に、石炭中の窒素化合物と空気中の酸素が反応して発生する場合。

石炭

参考wikipedia/アクロレインwikipedia/窒素酸化物

飛脚タマスケ
飛脚タマスケ
アクロレインはやりすぎでは…。
こういう問題が普通に出てくるから、ちゃんと過去問も見とこうね。
管理人

 

⑤裸木造と耐火建築物の火災の性状と燃焼継続時間

次の記述のうち、誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 裸木造の建物では、酸素供給量が多くなり、可燃物が一気に燃焼するため、火盛り期の火災継続時間が短くなる。
  2. 裸木造の建物では、酸素は十分供給される状況にある。燃焼量は燃料の種類と火源の面積によって決まる為、燃料支配型となる。
  3. 耐火建築物では、火災が最盛期に至ると火災室内における燃焼は開口部から流入する空気量に依存するようになる換気支配型となる。
  4. 耐火建築物では、燃焼による発熱量は可燃物の種類にはあまり関係がなく、開口部からの流入空気量によって決まり、室内の可燃物量が同じ場合、開口部が大きいほど酸素供給量が多くなり、火災継続時間が長くなる。

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正解 4

【解説】

初期火災では、可燃物の一部が燃焼し、酸素は十分供給される状況にある。

燃焼量(同様に,煙層の降下の早さ・厚さ)は、燃料の種類と火源の面積によって決まるため「燃料支配型火災」という。

盛期火災では、燃焼による発熱量は、可燃物の種類にはあまり関係がなく,開口部からの流入空気量によって決まり、流入空気と流出煙が釣り合うと、ほぼ一定の燃焼となり火災継続時間が長くなる。

これを「換気支配型火災」という。

室内の可燃物量が同じ場合、開口部が大きいほど酸素供給量が多くなり、可燃物が一気に燃焼するため、火盛り期の火災継続時間は短くなる。

参考建築士サポート

火災 建物

「裸木造」は,木材が外部に露出して特別な防耐火対策のとられていない建築物である。

参考建材試験情報

名探偵タマスケ
名探偵タマスケ
あれれー、コレって特類で唯一のテキストを発行しているオーム社さんの問題集にも載ってないけど出るの~?
特類の “火災及び防火” については、あのオーム社さんでも対応しきれない部分あるから「参考書+α」の勉強が必要かと。
管理人

 

⑥全館避難安全検証法について

全館避難安全検証法について、次の記述のうち誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 全館避難安全検証法には、火災発生時において当該建築物からの避難が安全に行われることを当該建築物からの避難に要する時間に基づき検証する方法と火災発生時において当該建築物からの避難が安全に行われることを火災により生じた煙又はガスの高さに基づき検証する方法がある。
  2. 避難に要する時間は、建築物の各階における各火災室ごとに在館者の全てが当該火災室で火災が発生してから当該建築物からの避難を終了するまでに要する時間を当該建築物の各室の用途及び床面積・当該建築物の各室の各部分から地上への出口の一に至る歩行距離並びに当該建築物の各室の出口の幅に応じて国土交通大臣が定める方法により計算する。
  3. 避難に要する時間は、建築物の各階における各火災室ごとに、当該火災室において発生した火災により生じた煙又はガスが、階段の部分又は当該階の直上階以上の階の一に流入するために要する時間を、当該階の各室の用途、床面積及び天井の高さ、各室の壁及びこれに設ける開口部の構造、各室に設ける排煙設備の構造並びに各室の壁及び天井の仕上げに用いる材料の種類並びに当該階の階段の部分を区画する壁及びこれに設ける開口部の構造に応じて国土交通大臣が定める方法により計算する。
  4. 避難に要する時間は、建築物の各階における各火災室ごとに、火災室において発生した火災により生じた煙又はガスの階段の部分及び当該階の直上階以上の各階における高さを、当該階の各室の用途・床面積及び天井の高さ・各室の壁及びこれに設ける開口部の構造、各室に設ける消火設備及び排煙設備の構造並びに各室の壁及び天井の仕上げに用いる材料の種類並びに当該階の階段の部分を区画する壁及びこれに設ける開口部の構造に応じて国土交通大臣が定める方法により計算する。

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正解 4

【解説】

建築基準法施行令 第129条の2〔避難上の安全の検証を行う建築物に対する基準の適用〕にて、全館避難安全検証法について以下の通り謳われています。

火災により生じた煙又はガスの高さは、建築物の各階における各火災室ごとに、火災室において発生した火災により生じた煙又はガスの階段の部分及び当該階の直上階以上の各階における高さを、当該階の各室の用途・床面積及び天井の高さ・各室の壁及びこれに設ける開口部の構造、各室に設ける消火設備及び排煙設備の構造並びに各室の壁及び天井の仕上げに用いる材料の種類並びに当該階の階段の部分を区画する壁及びこれに設ける開口部の構造に応じて国土交通大臣が定める方法により計算する。

参考建築基準法施行令 第129条の2〔避難上の安全の検証を行う建築物に対する基準の適用〕全館避難安全検証法に関する算出方法等を定める件(建設省告示第1441号)

全館避難安全検証法

噂タマスケ
噂タマスケ
ヒソヒソ‥(建築基準法の内容がガッツリ出てくるのも、他の消防設備士試験と特類が異なる点ですね。)

全館避難安全性能とは‥

当該建築物のいずれの火災室で火災が発生した場合においても、当該建築物に存する者(在館者)の全てが当該建築物から地上までの避難を終了するまでの間、当該建築物の各居室及び各居室から地上に通ずる主たる廊下・階段その他の建築物の部分において、避難上支障がある高さまで煙又はガスが降下しないものであること。

 

⑦排煙設備について

自然排煙設備について、次の記述のうち誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 排煙機を設置しない為、電源などの動力源が不要である。
  2. 排煙口(排煙窓)は、直接外部に面するため、風道(ダクト)を設ける必要がある。
  3. 平常時の換気にも利用できる。
  4. 風の影響を受けるため、風向きによっては煙を押し込んでしまう。

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正解 2

【解説】

排煙口(排煙窓)は、直接外部に面するため、風道(ダクト)が不要。

参考自然排煙

排煙窓の隣にある手動開放装置

 

⑧煙の充満機構ついて

建物内に充満する煙の性状ついて、誤っているものはどれか。

  1. 煙の流動は、発熱に伴う空気層の密度差による浮力、圧力差により起きる。
  2. 廊下等を水平方向に伝播する煙層は、温度による密度差から二層流となる。
  3. 堅穴区画を垂直方向に伝播する煙は、煙突効果により下階から煙が充満する。
  4. 発煙量の濃度は、重量密度・個数密度・透過率・減光係数などにより評価される。

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正解 3

【解説】

堅穴区画では、煙突効果により  “上階” から順番に煙が充満していきます。

参考地下施設火災における煙対策に関する研究

煙突 特類

こちらもご覧ください。⇒ 煙の性状について

堅穴区画(たてあなくかく)とは‥階段・エレベーター及びパイプスペース等、建物をタテに貫通している区画を指します。

 

⑨火災による建物の変化ついて

RC造の建物で火災が発生した場合の熱応力ついて、誤っているものはどれか。

  1. 両端に拘束を受けた部材の熱応力は、加熱時間の経過とともに増加する。
  2. 加熱初期の温度及び急激な熱応力の変化により、大きな亀裂が生じることがある。
  3. 出火階の天井は、熱応力を受けて上に凸の状態になる。
  4. 出火階の床は、熱応力を受けて下に凹の状態となる。

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正解 4

【解説】

火災によるコンクリート・鉄筋の温度変化によって熱応力が発生します。

それに対応して熱膨張・ひずみが発生し、熱源に近い表面から凸の方向に湾曲します。

参考火災加熱を受けるコンクリートの変形挙動変化高温時におけるコンクリートの内部応力解析

コンクリート 熱特性

タマスケ博士
タマスケ博士
コンクリートは、加熱に伴って反りあがるんじゃ。

 

⑩避難経路となる階段

避難経路となる階段に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 建築物の避難階以外の階においては、避難階または地上に通ずる直通階段(傾斜路を含む)を設ける。
  2. 11階以上の階の居室については、居室の各部分から避難階又は地上に通ずる直通階段までの水平距離の規定が異なる。
  3. 階段には、手すりを設けなければならず、階段の幅が3mをこえる場合においては中間に手すりを設けなければならない。
  4. 階段に代わる傾斜路の勾配は、1/8を超えてはならず、表面は、粗面とし、又はすべりにくい材料で仕上げる。

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正解 2

【解説】

建築基準法施行令第120条〔直通階段の設置〕にて、以下の通り謳われています。

15階以上の階の居室については、居室の各部分から避難階又は地上に通ずる直通階段までの歩行距離を10m減らして設定する。

直通階段

また、建築基準法施行令 第25条〔階段等の手すり等〕および建築基準法施行令 第26条〔階段に代わる傾斜路〕にて、以下の通り謳われています。

  • 階段には、手すりを設けなければならず、階段の幅が3mをこえる場合においては中間に手すりを設けなければならない。
  • 階段に代わる傾斜路の勾配は、1/8を超えてはならず、表面は、粗面とし、又はすべりにくい材料で仕上げる。

ネコ・ロビン
ネコ・ロビン
細かいけれど、大体こんな感じで出題されるという心構えをして建築基準法施行令に目を通しておきましょう!

 

⑪防災センター

防災センターついて、最も不適当なものはどれか。

  1. 防災センターの設置階は、必ずしも1階である必要はない。
  2. 常用の照明が消えた場合でも、有効な照度を確保できる設備を設けること。
  3. サブ防災センターを設ける場合は、相互に通信できる専用の電話を設けること。
  4. 防災センターの換気・暖房・冷房設備は専用の設備であること。

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正解 3

【解説】

サブ防災センターの設置する場合は、防災センターとの連携が重要となることから、情報伝達システムを充実し、相互の監視・操作を可能とする設備とする、という法令上の文言があります。

よって、“相互に通信する専用の電話” である必要はありません。

参考防災センターについて

泣きタマスケ
泣きタマスケ
これは勉強してないと知りませんよね…。
特類には “防災センター” や “総合操作盤” といった大規模建物に関する話が頻出しているので、しっかり対策しておきましょう!
管理人

 

⑫安全区画

避難経路に設けられる安全区画について、次の記述のうち誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 安全区画は、一時避難エリア(火災時において、消防隊が避難誘導を完了するまでの間、歩行困難者等が一時的に留まることができる場所)以外の室と防煙壁・防火設備又は不燃材料で造った扉で区画すること。
  2. 安全区画の防火設備又は不燃材料で造った扉は、常時閉鎖若しくは作動をした状態にあるか、又は随時閉鎖若しくは作動をできるものであること。
  3. 安全区画には外気に向かって開くことができる窓又は排煙設備を設けること。
  4. 安全区画は通行又は運搬の用途として使用しないこと。

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正解 4

【解説】

安全区画は通行又は運搬の用途のみに供されていること。

参考高層建築物等における歩行困難者等に係る避難安全対策建築基準法施行令第126条の2建築基準法施行令第126条の3

安全区画とは‥

火災室からの火煙を防ぎ、避難者の安全を図ることを目的として、避難経路に相当する部分を適切に区画した部分をいう。

安全区画

平面計画によっては、避難経路に沿って複数の安全区画が設けられる場合があり、避難を開始する部分に近いものから「第1次安全区画」、「第2次安全区画」と順位を付けて呼称する。

参考高層建築物等における歩行困難者等に係る避難安全対策

検閲タマスケ
検閲タマスケ
そもそも落ちている情報が少ないニッチな話も、特類には出題される傾向にありますね。
例えば安全区画については “高層建築物等における歩行困難者等に係る避難安全対策” の資料とか、一度目を通して受けた方がいいかも。
管理人
カッパ
カッパ
そもそも特類って要らネェ資格ですから、地力を上げる修行だと思って勉強に励んで頂ければと思います。
参考
消防設備士 特類
消防設備士「特類」を取得した理由3つ

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⑬避難時の人の行動特性

火災発生時の避難特性に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 避難に要する時間には、ばらつきが生じる。
  2. 停電等によって照度の低い状況下で避難を行う場合、歩行速度は速くなる傾向にある。
  3. 避難者が一度避難口を見落とす、あるいは経路選択を誤ると避難に要する時間は大きく変化する。
  4. 緊急時の建物から避難する際、扉やドアなどの狭くなる箇所で混雑し、人が折り重なって倒れるなど大変危険な状態になることがある。

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正解 2

【解説】

照度の低い状況下で避難を行う場合、一般的に歩行速度は遅くなる傾向にあります。

平泳ぎ避難

参考:大規模地下街における避難行動特性に関する実験研究鈴鹿市消防本部 平泳ぎ避難火災避難のVR体験

タマスケ広報課長
3Dタマスケ
こういう、設問を読んで3秒考えれば分かる出題も混ざってるんですよね。

 

⑭石油貯蔵タンク等の固定式泡消火設備に使用される薬剤

石油貯蔵タンク等に設置される固定式泡消火設備に使用される泡消火薬剤に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. たん白泡消火薬剤は、泡が強靭であるため、泡の持続安定性、耐火、耐熱性に優れ、消火後の再着火を防止する可燃物表面被覆により、安全を確保することができる。
  2. たん白泡消火薬剤にフッ素系界面活性剤を添加したフッ素たん白泡消火薬剤は耐油・耐熱・耐火性の強化に よる油面被覆性能が改善されており、石油貯蔵タンク等の固定式泡消火設備に使用される他、油汚染が少ない特性から底部泡注入方式にも使用される。
  3. 合成界面活性剤泡消火薬剤は10倍前後の低発泡から500倍~ 1000倍の高発泡と幅広い泡性状の泡を作り出すことができ、低発泡のものは油に落ちやすい為、消火能力が高い。
  4. 水成膜泡消火薬剤は炭化水素系界面活性剤が泡を生成する主たる基材成分であり、フッ素系界面活性剤が添加されることにより、合成界面活性剤泡消火薬剤が生成する泡よりも液体可燃物表面上への流動展開性が改善し、さらに泡膜の耐油・耐火性の強化されている。

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正解 3

【解説】

合成界面活性剤泡消火薬剤は少量の泡消火薬剤で多量の軽い泡を形成できる特性を生かして、主として、高発泡消火用に使用される。1000倍近い泡を一挙に大量に放出できる為、倉庫、航空機格納庫、LNGタンク周囲などの大空間を泡で満たしてしまうという消火方法に使われる。

泡放出消火実験 危険物

また、我が国や欧米各国では、泡の耐火・耐熱・耐油性が乏しいという理由から、低発泡として石油貯蔵タンク火災の消火には使用されていない。

参考消防法施行令第15条危険物の規制に関する政令第20条泡消火薬剤の発泡倍率と25%還元時間危険物施設に設置する高発泡泡消火設備の技術基準のあり方に関する検討報告書

 

⑮耐火建築物の消防活動拠点

耐火建築物の消防活動拠点に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選んで答えよ。

  1. 消防活動拠点は、火災発生時に消防隊の消火活動の拠点となる防煙区画であり、防災センター付近に設ける。
  2. 消防活動拠点の床又は壁には給気口を設け、給気用の風道に接続され、又は直接外気に接するように設置する。
  3. 消火活動拠点に設ける排煙口から排煙している場合において、排煙に伴い生ずる気流により閉鎖するおそれのないものであること。
  4. 消火活動拠点に設ける排煙口又は給気口に接続する風道には、自動閉鎖装置を設けたダンパーを設置してはならない。

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正解 1

【解説】

消防隊の消火活動の拠点となる防煙区画である消火活動拠点は、特別避難階段の附室・非常用エレベーターの乗降ロビーその他これらに類する場所に設けられる。

消防活動拠点

参考消防法施行規則第30条〔排煙設備に関する基準の細目〕消防用設備等の設置に関する運用基準 第1節 排煙設備 第1 用語の定義千葉市 第30 加圧防排煙設備 

よって、1. について「防災センター付近」ではないので、誤り。

火消しタマスケ
火消しタマスケ
例えば大型建物の消防活動拠点について、消防設備士が知っていて設計できたりすれば建築士さんや消防士さんに頼ってもらえるのではないでしょうか。
現在、特類の資格を所持していること自体については全くと言っていいほど役に立ちませんが、消防設備士が市場で存在感を発揮して求められる存在となる懸け橋になり得るものだと思います。
管理人
卒業タマスケ
卒業タマスケ
特類を受験される皆さん、どうせ無意味だからダメ元で‥とか思わずに役立つものであると安心して勉強に励んで合格し、消防設備士の免状取得の為の学習を卒業されてみては?

 

◎ まとめ

  • 特類は「火災及び防火」パートが断トツで厄介であり、問題集や過去問をやり込むしか合格する為の勉強方法が無かった。
  • 特類の “火災及び防火” については、あのオーム社さんでも対応しきれない部分あるから「参考書+α」の勉強が必要であった。
  • 特類の知識を身に着れば、消防設備士が市場で存在感を発揮して求められる存在となる懸け橋になり得た。
  • この記事を書いた人

アオキ シュンスケ

【経歴】鈴鹿高専材料工学科 ⇒ 静岡大学工学部(3年次編入学) ⇒ 院 ⇒ 鈴与㈱ ⇒ 青木防災㈱【保有資格】消防設備士全類・第二種電気工事士・工事担任者(AI・DD総合種)・第三種電気主任技術者【主な活動】月刊誌「電気と工事(オーム社)」コラム執筆・ブログ(月間25万PV)・Twitter企業アカウント(フォロワー数3.2万人)の運営

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