工事 建築基準法 消防法

【不燃区画】スプリンクラー設備用の消火ポンプ&自家発電設備の搬入【設置基準】

スプリンクラー消火ポンプ
お悩みタマスケ
お悩みタマスケ
スプリンクラー用の消火ポンプと自家発電設備を設置したいんだけど、設置基準とかイマイチ分からないよぉ…。
つい先日に消火ポンプ&自家発の搬入しましたし、新築の福祉施設なら毎年1ケタ以上の施工実績あるので解説しましょう。
管理人

 

スプリンクラー設備と自家発電設備の設置に際して、以下の点に留意する必要があるでしょう。

  • 消火ポンプ室は不燃材料で作られた消火ポンプ室に設置
  • 自家発電設備(キュービクル式)は発電設備の前面に1m以上の空地を有し、かつ他のキュービクル式以外の蓄電池設備・同非常電源専用受電設備又は建築物等(発電設備を屋外に設ける場合に限る。)から、1m以上離れている位置に設置

 

消防署予防課のタマスケ
予防タマスケ
特に、区画の部分については「建築基準法も絡む」ので苦手意識のある消防関係者の多いのではないでしょうか。
建築基準法もまた、消防法と密接に関係してくる防火上大切な法令ですからエキスパートとして正確に理解したい所ですね。
管理人

 

スプリンクラー設備の消火ポンプと自家発電設備の搬入

 

◎ 屋外の消火ポンプ室へユニットを搬入

消火ポンプ クレーン

実況タマスケ
実況タマスケ
おーっと!総重量300kg越えの消火ポンプユニットがクレーンで吊り上げられたぁッ!!
屋外に消火ポンプ室がある場合は、屋根を作る前に上から消火ポンプユニットを搬入しますね。
管理人

ちなみに、クレーンで物を吊る “玉掛け” は「玉掛作業者」という玉掛け技能講習等を修了した者でなければ従事できません。

玉掛け‥直接あるいはワイヤーロープなどで荷物をクレーンなどのフックに掛ける作業のこと。ワイヤーなどを掛ける場合はもちろん、外す場合も玉掛け作業に含まれるので、荷物の移動先で掛けた人間と違う人間がワイヤーを外すような場合は外す作業にも資格が必要となる。

アンケート猫
アンケート猫
そういえば石崎工事部長が『スラーイ、スラーイ‥』とかワケ分からん掛け声でクレーン車の操縦者と連携を取っていたね。
玉掛け作業の合図で「スラ―(スライ)」は “巻下げ” を意味するらしくて、他にも色んな “玉掛け用語” があるみたいですよ‥。
管理人

 

 

消火ポンプの設置場所

消火ポンプ室 コンクリート

消火ポンプは法令上「加圧送水装置」といい、設置場所については大阪市の消防用設備等に関する運用基準 第2節 屋内消火栓設備 第4 加圧送水装置等の項目上にて以下の通り謳われています。

不燃専用室不燃材料で区画された機械換気設備の機械室・ポンプ室等で、火災の発生のおそれのある設備又は機器等が設置されていないものをいう。)若しくは不燃材料で有効に遮蔽されている場所又は屋外(主要構造部を耐火構造とした建築物の屋上を含む。)に設ける。

なお、屋外に設置する場合は、防滴措置として不燃材料の箱内に収納すること 。

 

不燃材料とは‥?

ロックウール 不燃材料

不燃材料については、国土交通省告示第1178号にて以下に定めるものとされています。

不燃材料の一覧

  1. コンクリート
  2. れんが
  3. 陶磁器質タイル
  4. 繊維強化セメント板
  5. 厚さが3mm以上のガラス繊維混入セメント板
  6. 厚さが5mm以上の繊維混入ケイ酸カルシウム板
  7. 鉄鋼
  8. アルミニウム
  9. 金属板
  10. ガラス
  11. モルタル
  12. しっくい
  13. 厚さが12mm以上のせっこうボード(ボード用原紙の厚さが0.6mm以下のものに限る。)
  14. ロックウール
  15. グラスウール板
土方タマスケ
土方タマスケ
屋外の消火ポンプ室は「壁:コンクリート、屋根:鉄鋼、ドア(開口部):鉄扉(てっぴ)」やから、不燃材料の要件を満たしてるな。
屋内の消火ポンプ室やと「壁:厚さが12mm以上の石膏ボード、天井:ロックウール、ドア(開口部):鉄扉(てっぴ)」みたいな組み合わせで区画するパターンもありますね。
管理人

 

◎ キュービクル式の自家発電設備も搬入

キュービクル式 自家発電設備

工事タマスケ
工事タマスケ
今回は自家発電設備の設置位置が地上やったから、まだ楽な方やったかもね。
屋上に設置する場合は大きいクレーン車で高く吊り上げるから、ドキドキする面あります。
管理人

スプリンクラー設備の設置義務が生じている建物には、多くの場合に自家発電設備がセットで設置されます。

 

スプリンクラー設備用の非常電源設置基準

電気

スプリンクラー設備用の非常電源については、消防法施行規則第12条〔屋内消火栓設備に関する基準の細目〕第4項にて以下の通り謳われているものを準用します。

非常電源は、非常電源専用受電設備・自家発電設備・蓄電池設備又は燃料電池設備とする。
特定防火対象物で延べ面積が1,000㎡以上のものにあっては、自家発電設備・蓄電池設備又は燃料電池設備)とする。

施工管理ネコ
施工管理ネコ
つまり、延べ面積1,000㎡以下やったら専用受電(電力会社から受電する電源を非常電源とみなして運用する方式)でOKってワケですか。
そうなんですけど、延べ面積1,000㎡以下であれば「水道直結式スプリンクラー設備」の設置対象となる建物になるから、そもそも非常電源が無いケースも多々あるね。
管理人

 

自家発電設備(キュービクル式)の設置基準

自家発電設備 設置基準

自家発電設備は、運転に伴う騒音・振動・排気や引火する恐れのある燃料を使用することから、消防法施行規則第12条〔屋内消火栓設備に関する基準の細目〕において設置場所の条件が以下のように定められています。

自家発電設備(キュービクル式)の設置基準

屋内の場合‥不燃材料で区画された発電設備室に設ける。

屋外・耐火構造の屋上の場合‥発電設備の前面に1m以上の空地を有し、かつ、他のキュービクル式以外の蓄電池設備、同非常電源専用受電設備又は建築物等(発電設備を屋外に設ける場合に限る。)から、1m以上離れている位置に設ける。

工事タマスケ
工事タマスケ
なるほど。消火ポンプ室は “建築物等” に該当するから、1m以上離した場所に自家発電設備を据え付けないといけないワケね。
仰る通りギッチギチにできない規定になっている為、離隔距離が確保できないことが理由で設置できないパターンもありますよ。
管理人

 

◎ 変電設備(キュービクル式)の搬入

変電設備キュービクル式

キュービクル式の変電設備は、消火ポンプおよび自家発電設備の搬入が終わった後に電気屋さんとバトンタッチしました。

バレたマスケ
バレたマスケ
一連の搬入作業で、消火ポンプと自家発でモタモタすると後の電気屋さんを待たせることになるので大変プレッシャーを感じるんですよね。
他業者さんの『ハァー‥。』という溜息を聞かずに現場を納める為には、事前にシミュレーションをした上で準備する必要があるでしょう!
管理人

 

消火ポンプおよび自家発電設備の搬入は、計画的に!

 

◎ まとめ

  • 新築の福祉施設なら毎年1ケタ以上の施工実績より、スプリンクラー設備と自家発電設備の設置基準及び不燃材料について解説した。
  • 消火ポンプ室は不燃材料で作られた消火ポンプ室に設置自家発電設備(キュービクル式)は発電設備の前面に1m以上の空地を有し、かつ他のキュービクル式以外の蓄電池設備・同非常電源専用受電設備又は建築物等から1m以上離れている位置に設置することに留意すべきであった。
  • 特定防火対象物で延べ面積が1,000㎡以上のものにあっては、自家発電設備・蓄電池設備又は燃料電池設備)とするが、延べ面積1,000㎡以下であれば「水道直結式スプリンクラー設備」の設置対象となる建物になる為、そもそも非常電源が無いケースも多々あった。

 

  • この記事を書いた人

アオキ シュンスケ

【経歴】鈴鹿高専材料工学科 ⇒ 静岡大学工学部(3年次編入学) ⇒ 院 ⇒ 鈴与㈱ ⇒ 青木防災㈱【保有資格】消防設備士全類・第二種電気工事士・工事担任者(AI・DD総合種)・第三種電気主任技術者【主な活動】月刊誌「電気と工事(オーム社)」コラム執筆・ブログ(月間25万PV)・Twitter企業アカウント(フォロワー数3.2万人)の運営

-工事, 建築基準法, 消防法

© 2021 青木防災(株)